関東の大規模有志スマブラ大会『ウメブラ』関西の『スマバト』でも活用されているBenQ JAPANのゲーミングモニター『RL2460HT』。今回はこちらのモニターをプレイヤー目線から、また、ウメブラスタッフ目線からレビューしていきます!
ゲーミングモニターってどういうもの

そもそも、ゲーミングモニターってどういうものでしょうか?
ニンテンドー64からスマブラを触り続けている、
スマブラ歴16年目の筆者ですが、お恥ずかしながら、
存在を知ったのはまだ1年も経っておらず、
スマブラ for WiiUが発売されてからでした。


巷では、通常の液晶テレビや、PC用のモニターと比較し、
ゲームをすることにおいて最適化されたディスプレイのことを言うらしいです。


アナログ放送の停波に伴い、2010年頃にはほとんどの家庭で、
液晶テレビが普及していました。

しかし、通常の液晶テレビは、ゲームを快適にプレイする上で多くの問題を抱えていました。

・応答速度が遅い

・画面に残像が残る
・長時間プレイしていると目が疲れる
・コントラストが低く、例えば、暗い画面を映すときに
画面全体が真っ暗になってしまう・・・など。


私達もスマブラX(Wiii版スマブラ)をプレイするにあたっては、
ブラウン管テレビを主とし、液晶テレビは敬遠していました。


当然、有志大会も液晶テレビではなく、
ブラウン管テレビが採用されていました。

一応、当時でも大手メーカー製品で、
応答速度を高めた液晶テレビが販売されていましたが、
非常にコストが高くついたのです。


ブラウン管テレビを、知人に頼んだり、中古家電リサイクルショップや、
ネットオークション等から買い集め、参加者にも手伝っていただき、会場へ搬入、搬出・・・。


そんな最中、スマブラ for WiiUが発売され、
ゲーミングモニターという存在を知り、
初めは「なんて便利なものが!」と心の底から感動したものです。


ブラウン管テレビと変わらない応答速度、綺麗で大きな画面。
価格も、一般家電として販売されている
液晶テレビのハイエンドモデルと比較するとかなりお得


当然大会運営でも便利なことこの上ありません。
ブラウン管テレビと比較して、場所も取らない、重くない。
個人的には、万が一倒してしまったり、
運搬中に落としてしまったりしても、
破裂、飛散等の危険性が低いこと
も重要であると思っています。

BENQ1

左が『GL2460HM』右が『RL2460HT』
どちらも"ウメブラ"で使用しているモニターです!

BenQ 『RL2460HT』の特徴


そんな、旧時代から比べたら、驚くほど便利なゲーミングモニター。
今や爆発的に売上を伸ばしていると言っても過言ではないでしょう。

※一時期スマブラプレイヤーの間でも、
BenQのゲーミングモニター『GL2460HM』の品切れが話題になりましたね。


FPSゲーム、アクション、シューティング、格闘ゲーム
・・・ゲームにも多様な種類、ジャンルがある中、ゲーミングモニターにもそれぞれ特徴があります。


『RL2460HT』の特徴はずばり「格闘ゲーム向け」に
調整されたゲーミングモニターという点でしょう!


プロ格闘ゲーマーである「Justin Wong」氏の監修を受けた
画像モード「格闘ゲームモード」搭載であることを謳っています。

※格闘ゲームを知らない人でも、あの「ウメハラ」氏の動画で有名ですね。

格闘ゲームモードでスマブラを実際にプレイしてみて、
まずいちばん最初に、画面がとにかく綺麗に映ることに驚きました。

通常ゲーミングモニターの格闘ゲームモードは、
目の疲れが出やすいブルーライトを軽減し、
シャープネスが高めに設定されているのですが、
ブルーライト軽減モードのせいで色がとにかく赤めに出てしまうのが気になってしまいます。
画面も少し暗めになるため、背景とファイター(スマブラのプレイアブルキャラクター)
が重なりやすくなってしまうという問題点がありました。

BENQ2


こちらが、『GL2460HM』の「ゲームモード」での画像モード(ステージは戦艦ハルバード終点化)

BENQ3


こちらが『RL2460HT』の「格闘ゲームモード」。上と比べて赤みがかなり抑えられており、背景との溶け込みが防止されてます。同時に目にも優しい!

ところが『RL2460HT』では、見事に赤みを抑え、
ファイターの輪郭をくっきりと際立たせています。
他ゲーミングモニターと比較して、ステージおよびファイター、
各種エフェクトに立体感を感じさせました。

同時に輝度(光量)が低めの為、長時間プレイしても目が疲れづらいなと感じました。

スマブラは格闘ゲーム×アクションゲームというコンセプト上、
どうしてもファイターが小さく描かれがちであり、
最大で8人1画面での対戦となるため、輪郭を際立たせることは他のゲームより重要になります。


8人乱闘となると、自分のファイターがどこにいるかを探すのすら一苦労ですから・・・。

また、ファイター同士の差し合いもさることながら、
ステージのギミックや崖、床を利用したテクニックもあるため、
距離感の把握も重要です。立体視のような綺麗な画面描写は、それだけで距離感の把握に役立ちます。


輝度低めの設定も、スマブラのプレイ上ではとても重要です。
1試合の制限時間が7~8分、2本先取となると
最大で24分もの時間をかけて行うスマブラの試合は、他ゲームと比べると長期戦です。

またオフラインのフリー対戦は、2~3時間ほど同じ相手と続けて対戦するのも珍しくありません。
さらに、上述したように、スマブラはプレイアブルキャラクターが小さめに描写されること、
ステージや崖、床との距離感が重要であることから、モニターを見るのに高い集中力が必要な上、
特に長いコンボも無く、技を受けている間も
「ヒットストップずらし」や「ベクトル変更」といったテクニックがある為、
途切れなくモニターを見続ける必要があり、目に非常に負荷がかかります。

程よい輝度は目に優しく、快適なプレイを長時間続けることができます。


皆さんの声

筆者はウメブラスタッフとしての仕事はもとより、
自宅でオフライン対戦のオフ会を頻繁に開催しています。
そこで、『RL2460HT』を設置し、参加者の皆さんの声を集めてみました。

スタンドの向きが変えやすい!
『RL2460HT』はモニタ高さ、および角度を変える構造になっている他、
台座裏側が回転するようになっており、簡単に向き調整が可能になっています。
こういったハード面での取り扱いのし易さは、狭い我が家では重宝しますね。

BENQ4

こちらが背面、高さ調整の他、縦方向の角度調整も可能

BENQ5

こちらは裏面。わかりづらいですが、モニタの向きをくるっと回して調整できる構造になっています。


画面が綺麗。赤みが少なく、目にも優しい
上のプレイ感と同じような意見を得ることができました。
「プレイしていた時はわからなかったが、
他の台でやってみると思ったより違った」という感想もありました。


薄くて場所を取らない、運搬もしやすい
スタンド周りの複雑な構造の割に、
確かに『RL2460HT』は持ってみると意外に軽い。これは大会運営上でも助かる仕様。

画面が見やすい。背景が暗くなってもファイターが見えづらくならない
調べてみるとBenQ製品には「Black eQuelizer」という機能がある模様。
画面上で暗い場所だけを少し明るくし、
キャラクターや障害物等を浮き上がらせることができるようです。
おそらく「ガチ」のスマブラで一番プレイされることの多い
「終点」「戦場」のステージは、試合中にゲーム画面の明るさが大きく変化します。
そのため、選んだファイターの色によっては背景に溶け込みやすいという問題がありましたが、
この機能で多少緩和されるようです。


音量が大きい
スマブラ界隈でメジャーな『GL2460HM』と比較すると、
内蔵スピーカーの品質が向上しているのか、
外付けスピーカー無しでもゲームプレイに支障の無い範囲の音量を得ることができます。
ただし、音質は正直なところ良くはないので、音質にこだわるのであれば、
ヘッドフォンやイヤホン、別途外付けスピーカーを活用した方がベターです。

おわりに
ゲーミングモニター全体の特徴から、『RL2460HT』の細かな特徴までみていきましたが、
総括するとスマブラとの相性バツグン!と感じました。

 ゲーミングモニター全体の特徴である応答速度の高さや画面の美麗さと、
格闘ゲームモードとスマブラというゲーム性との相性の良さ、
その他細かなハード面での取り扱いの良さなど・・・。

 冒頭にて述べたように、筆者はゲーミングモニター初心者ですが、
今のところの評価は「スマブラー御用達、至高の一品」とさせていただきたいと思います。

そのほか、道具にこだわる派の筆者は、
スマブラプレイ用に最適なモニターを日々模索しています。

「我が家ではこんなモニターを使っています」

「これ、いい感じですよ!」

という製品があればぜひ、教えて下さい!

よろしくおねがいします。